魯迅箴言日記 2023/01/21 襟巻に顔包みたる車上かな(明治30年、1897年)

 今日は1月21日、土曜日です。今日の予定は午後かたの中国語の国語の会です。今日、三村知事が勇退を表明し、むつ市長、青森市長が立候補する予定とのことです。これで知事選挙の前に、両市長選挙もあることになりました。

 今日の子規歳時は、「襟巻に顔包みたる車上かな(明治30年、1897年)」です。

 新聞日本の記者時代の子規は紫色の毛糸の襟巻をしていたらしい。

 今日の魯迅箴言は、箴言130-117「同様に、読者を難なく迷路に引きこむのは「抜粋」である。」です。

 还有一u样最能引读者入于迷途的,是摘句。

    它往往是衣裳上撕下来的一块绣花,

    经摘取者一吹嘘或附会,说是怎样超然物外,与尘浊无干,

    读者没有见过全体,便也被他弄得迷离惝恍。

 同様に、読者を難なく迷路に引きこむのは「抜粋」である。

 それはほとんど、まるで衣装から引き裂かれた刺繍の花模様のようで、

 引き裂かれた者がひとたび誇張し、こじつけて、

 その花がいかに超然として俗塵にまみれていないかを説けば、

 読者は全体を見渡せずに、翻弄されて煙に巻かれることになる。

魯迅箴言日記 2023/01/20 びろうどの青きを好む懐炉かな(明治34年、1901年)

 今日は1月20日、金曜日です。朝、八戸へ行き、10時半から午後1時まで会議、3時から5時半までアウガ北狄401号の合評会、6時から8時半まで「あがさまい」で二次会。

 今日の子規歳時は、「びろうどの青きを好む懐炉かな(明治34年、1901年)」です。

 懐炉はびろうどの袋にいれて、使ったものです。

 今日の魯迅箴言は、箴言130-116「選集がはっきり示すところは、」です。

 选本所显示的,往往非作者的特色,倒是选者的眼光。

    眼光愈锐利,见识愈深广,选本固然愈准确,

    但可惜的是大抵眼光如豆,抹杀了作者真相的居多,

    这才是一个「文人浩劫」。

 選集がはっきり示すところは、往々にして作者の持ち味ではなく、

 むしろ選者の眼光である。

 眼光が鋭いほど、見識が深く広いほど、選集はいよいよ適確になる。

 だが、惜しいかな、たいていの眼光は豆粒ほどに小さく、

 作者の真の姿を抹殺してしまうことが多い。

 これぞまさに、「文人の大厄」である。

魯迅箴言日記 2023/01/19 凍筆をホヤにかざして焦しけり(明治33年、1900年)

 今日は1月19日、木曜日。7時起床、9時から10時半日課。11時ホテル2135(山下・斎藤けいこ)、又べえラーメン、日課、5時半から川よし(ぽうママ、竹鼻、千葉、)う鍋の会、8時15分帰宅。

 今日の子規歳時は、「凍筆をホヤにかざして焦しけり(明治33年、1900年)」です。

 ホヤは、火屋・火舎と書く。ランプの火を覆うガラス製の筒。凍りついた筆を溶かそうとホヤにかざしているうちに、うっかり焦がしてしまったという句です。

 今日の魯迅箴言は、箴言130-115「本業に関わるものは、」です。

 有关本业的东西,是无论怎样节衣缩食也应该购买的,

    试看绿林强盗,怎样不惜钱财以买盒子炮,就可知道。

 本業に関わるものは、たとえ衣食を削ってでも、買う必要がある。

 これは、山賊がいかに銭金を惜しまずに

 モーゼル拳銃を買うかをみれば、すぐわかるでしょう。

魯迅箴言日記 2023/01/18 寒椿力を入れて赤を咲く(明治26年、1893年)

 今日は1月18日、水曜日です。

 今日の子規歳時は、「寒椿力を入れて赤を咲く(明治26年、1893年)」です。

 この句の妙は、「赤を咲く」です。

 今日の魯迅箴言は、「好きでやる読書は、」です。u

 嗜好的读书,该如爱打牌的一样,天天打,夜夜打,连续的去打,

    有时被公安局捉去了,放出来之后是打。

    诸君要知道真打牌的人的目的并不在蠃钱,而在有趣。

    牌有怎样的有趣呢,

    它妙在一张一张的摸起来,永远变化无穷。

    我想,凡嗜好的读书,

    能够手手释卷的原因也就是这样。

    他在每一叶每一叶里,都得着深厚的趣味。

 好きでやる読書は、麻雀好きが、昼も夜もなく打ちつづけ、

 公安局に捕まろうとも、出て来るなりまた打つのと似ています。

魯迅箴言日記 2023/01/17 寒念仏に行きあたりけり寒念仏(明治28年、1895年)

 今日は1月17日、民宿宮野。佐井村役場(東出課長)、竹内自動車(竹内社長)、ウィング(岩佐館長)、大間町役場(野崎町長)、むつ市役所(富岡市議、石田課長、他)、ほそ川。

 今日の子規歳時は、「寒念仏に行きあたりけり寒念仏(明治28年、1895年)」です。

 寒念仏とは、寒の30日間、明け方から念仏を唱え歩くこと。

 今日の魯迅箴言は、箴言130-113「文芸は国民精神が発する火の光であり、」です。

 文艺是国民精神所发的火光,

   同时也是引导国民精神的前途的灯火。

 文芸は国民精神が発する火の光りであり、

 同時にまた、国民精神の前途を導く灯火である。

魯迅箴言日記 2023/01/16 うそのような十六日桜咲きにけり(明治29年、1896年)

 今日は1月16日、月曜日です。今日から18日までの2泊3日で下北出張です。今日は佐井村、あすはむつ市に泊まりです。それで、日課とブログの更新は遅れるかもしれません。

 今日の子規歳時は、「うそのような十六日桜咲きにけり(明治29年、1896年)」です。ここで、松山市の「十六日桜」は天然記念物の伝説のサクラです。

 今日の魯迅箴言は、箴言130-112「人類はお互に分け隔てることなく、関心をもちあうのが最もいい。」です。

 人类最好是彼此不隔膜,相关心。

    然而最平正的道路,却只有用文艺来沟通,

    可惜走这条道路的人又少得很。

 人類はお互いに分け隔てることなく、関心をもちあうの最もいい。

 しかもその最も平坦な道は、文芸をもって通じ合うほかないが、

 惜しむらくは、この道を行く人はまた、あまりにも少ない。

 

魯迅箴言日記 2023/01/15 枯菊にどんどの灰のかかりけり(明治32年、1899年)

 今日は1月15日です。午後からアウガで佐々木さんの講演会、4時から月曜会(予定を16日から変更)で6時までいます。講演会の前に青柳事務所に行って、新報の仕分け帯封をやります。昨日は、鹿角からもどり、県図書での中国語の会に出て、3時半に新刊本を3冊借りてきて、日課の残りをやって、4時40分にホテル2135に行きました。専務からホテルで働ける人を紹介してもらうよう依頼され、工藤さんを推薦し会ってきました。弘前市議会議員選挙後でも可ということで、賃金面でも了解点に達しました。あとは、選挙で勝利して、いい気持ちで職場につければそれでいいのです。

 今日の子規歳時は、「枯菊にどんどの灰のかかりけり(明治32年、1899年)」です。

 ここで、「どんど」は「左義長」で、新年の火祭りのこと。

 今日の魯迅箴言は、箴言130-111「今何が必要かを問わずともよい、」です。

 不必问现在要什么,只要问自己能做什么。

    今なにが必要かを問わずともより、自分に何ができるかを問うことです。