鴨緑江から見た北朝鮮はいま

イメージ 1  去年の7月12日に中国と北朝鮮の国境を流れる鴨緑江で集安市側の河岸から遊覧ボートに乗って、北朝鮮側を視察した。
 あのときの人たち、牛車で川石を運ぶ農夫たち。川で水浴びをする小学生たち。石鹸もつけずに洗濯をする女たち。無言でこちらを見つめている農夫。痩せてとんがった感じの軍服を着た兵士。自転車で見向きもしないで走り去った女工。背中に子を背負い、幼い子の手をひいて道をいそぐ親子。まるで、見てはいけない強制されているように顔をむけない若い男女の通行人。夜になっても電灯がつかないのではと思われる暗い家並み。
 あの子たち、あの人たちは、金正日総書記がなくなって、後継者の金正雲の時代となって、何がどう変わったのか。同じ現世を生きる同時代人として、気になるのだ。彼らに、つかの間の幸せは訪れるのだろうか。大人も子どももみな等しく痩せていた。明らかに。