毎日、論語を読み、魯迅箴言を熟読する勉強を続けています。中国語の勉強と中国文学の研鑽を通じて、私の文学の修業のつもりで続けています。
今日の論語は第1篇「学而第一」の第4章「吾日三省吾身」です。
これの漢文原文はこうです。
「會子曰、吾日三省吾身、爲人謀而不忠乎。
與朋友交而不信乎。
傳不習乎。」
読み下し文はこうなります。
「會子曰く、吾日に三つ吾が身を省みる。人の為に謀りて忠ならざるか。朋友を交じりて信ならざるか。伝へられて習はざるか。」
本文だけの中国簡体文はこうです。
「吾日三省吾身,为人谋而不忠乎。
与朋友交而不信乎。
传不习乎。」
この章の意味はこうです。
「會子は言った。私は毎日、次の三カ条について己の身を反省する。第一に、他人の為に事を謀った場合に、真心をもってこれに当たらななくてはならなかったが、はたしてどうか。第二に、朋友と交際した時、不信の言動はなかったかどうか。第三に、先生から教わったことをよく習熟したかどうか、を反省することにしている。」
ここで、會子は孔子の弟子で、名を參(しん)、字を子與という。孔子の学統を伝えた人。孝行な人で、「孝経」という書物は孔子が會子のために孝道を述べたものである。
會子は、毎日このように反省してみて、わるいところがあれば改め、なければますます勉めるという。このように、誠心誠意、親切篤実をもって自己を治めるのは、人格形成を目的とする学の根本といわれている。