こうき‐てい【康煕帝】カウ‥
清朝第四代の皇帝聖祖の称。諱は玄〓(ゲンヨウ)。世祖(順治帝)の第三子。六一年間の治政に文武の功業を挙げ、清帝国の地盤を確立、学術を振興。「康煕字典」「佩文韻府」などは当代の撰。(在位 1661~1722)(1654~1722)
さんぱん‐の‐らん【三藩の乱】
清初の一六七三~八一年、雲南の呉三桂、福建の耿継茂、広東の尚可喜らが起した乱。康煕帝が平定し、清朝の中国支配は確立した。
ネルチンスク‐じょうやく【―条約】‥デウ‥
一六八九年ネルチンスクで露・清(シン)両国間に締結された条約。アルグン川・外興安嶺の線に国境を定めたもので、清とヨーロッパ諸国との、最初のかつ対等の条約。
ようせい‐てい【雍正帝】
清の第五代皇帝。廟号、世宗。諡号(シゴウ)、憲皇帝。諱(イミナ)は胤〓。康煕帝の第四子。内治に専心し、軍機処の創設、地丁銀の普及などを行なった。地方官からの密奏と皇帝の意見を加えた「雍正〓批諭旨」は名高い。(在位 1722~1735)(1678~1735)
けんりゅう‐てい【乾隆帝】
清朝第六代の皇帝高宗の称。諱(イミナ)は弘暦。世宗(雍正帝)の第四子。大いに学術を奨励し、天下の碩学を抜擢して「大清一統志」「明史」「四庫全書」を編纂させ、また、天山南北路・四川・安南・ビルマなどを討ち、十大武功ありとして自ら「十全老人」と称。(在位 1735~1795)(1711~1799)