今日の魯迅箴言は「人往往憎和尚,憎尼姑」(中国人はしばしば坊さんを嫌い、尼さんを嫌う)です。
「人往往憎和尚,憎尼姑,
憎回教徒,憎耶教徒,而不憎道士.
懂得此理者,懂得中国大半.」
これの日本語訳はこうです。
「中国人はしばしば、坊さんを嫌い、尼さんを嫌い、
回教徒を嫌い、キリスト教徒を嫌うが、道士を嫌うことはない。
その理由がわかれば、中国の大半をわかったことになる。」
どう‐し【道士】
① 道義を体得した人士。
② 仏道を修める人。俗人に対し僧の称。
③ 道教を修める人。道人。
④ 方士。仙人。
ここでは、宗教徒のことを魯迅はいっているのだから、道教を修める人のことらしい。私には、中国人が何故道士を嫌わないのかわからないのです。
ということは、私はまだ中国の何も分かっていないことになります。つまり、中国のことを知るには、道教を理解しなければならないことにも魯迅の言を借りればなります。論語や儒教だけの勉強ではだめらしい。ついては、孔子、論語、儒教のことを学んだら、老子、荘子、そして道教のことも学んでみたいと思います。