「相书上有一条说,北人南相,南人北相者贵.
我看这并不是妄语.
北人南相者,是厚重而又机灵,
南人北相者,不消说是机灵而又能厚重.」
これの日本語訳はこうです。
「人相の本には、北方人の南相、南方人の北相は貴いと書かれている。
私が見るに、これはあながち妄語(でたらめ)でもなさそうだ。
北方人で南方の人相の者は、重厚で利口、
南方人で北方の人相の者は、
言うまでもなく利口で、しかも重厚である。」
ここで、魯迅は北方人は重厚であり、南方人は利口であると言っているのです。互いに長所をもつように、北方人で南方の人相をもつ人は、さらに利口でもあり、当然に利口である南方人がさらに北方の人相をもてば、重厚さも兼ね合わせていると、言っているのです。
日本においても同様のことが言えるのではないかしらと思います。東北や北海道の人は重厚ですし、これに南方の人相をもてば、やはり利口者の印象を与えると思います。しかし、北方系の人が北方系の人相をもてば、重厚で素朴ということにもなり、長い目で見れば、こちらのほうが似合っているようにも思います。