今日の魯迅箴言「历史上都写着中国的灵魂,指示着将来的命运」

 今日の魯迅箴言は「历史上都写着中国的灵魂,指示着将来的命运」(歴史書には中国の魂が記してあり、将来の運命を指し示しているが)です。
 「历史上都写着中国的灵魂,指示着将来的命运,
    只因为涂饰太厚,废话太多,所以很不容易察出底细来.
    只看见点点的碎影.
    但如看野史和杂记,可更容易了然了,
    因为他们究竟不必太摆史官的架子.」
  これの日本語訳はこうです。
 「歴史書には中国の魂が記してあり、将来の運命を指し示しているが、
  ただ分厚い修飾や無駄な話が多すぎるため、真相が見えづらい。
  まるで茂みを通して苔の地面に差し込む月光のように、
  砕け散った明かりが点々と見えるだけである。
  ところが民間の史書や雑記を読むと、かえってわかりやすい。
  さほど史官ぶって書く必要はなかったからだ」
 魯迅は、歴史書はたくさん書き過ぎているので、歴史の真相が見えにくく、したがって中国の魂、将来の運命を予測するのは難しい。官制の歴史書より、民間の史書や雑記の方が、かえって分かりやすいといっているのです。