今日の箴言「死者倘不埋在活人的心中」

 今日の魯迅箴言は、「死者倘不埋在活人的心中」(死者がもし、活きた者の心に埋葬されなかったなら)です。今日で、魯迅箴言は終わりです。これで、二度目の読了となります。
 「死者倘不埋在活人的心中,
  那就真真死掉了。」
 これの日本語訳はこうです。
 「死者がもし、活きた者の心に埋葬されなかったなら、
 そのときこそ真に死に絶えたのだ。」
 ここで、魯迅は作家にとって、作品が普遍でなくても、永久に残らずとも、そして完全なものでなくても、作家が死んだあとに、あとにのこる人の心に残っていれば、滅んだことにはならないのだと言っています。
 今日の語彙・語句はこうです。
 死者;死者 sizhe
 もしも;倘 chang
 埋葬する;埋 mai
 活きている人;活人 huoren
 心の中;心中 xinzhong
 本当に;真 zhen
 死んでなくなる;死掉 sidiao
 
 魯迅の辞世の言葉ともいえるこの箴言で、魯迅箴言は終わる。15日、成田先生は學者の道を進まれる御嬢さんの事をを目を細めて語った後、「成田家は絶えるかもしれない」と呟きました。魯迅がいうように、私たちの魂の種があとに活きる者の心に宿ることで、私たちの魂は絶えることは決してないと、私は魯迅に学んだのでした。