今日の論語一日一章「博学於文、約之以禮」

 今日は7月3日、雨が降りそうですがなかなか落ちてこない様子の朝です。30分散歩しましたが、汗も浮かんできません。それだけ涼しいのです。まるで秋のようです。蒸し暑くないのが幸いです。円相場はついに1ドル100円を超えました。株価も1万4千円台です。参院選挙は明日公示です。

 さて、今日の論語1日1章は、第6篇「雍也第六」の第25章「博学於文、約之以禮」(博く文を学びて、之を約するに礼を以てす)です。
 この章の原文はこうです。
 「子曰、君子博學於文、約之以禮、亦可以弗畔矣夫。」
 これの読み下し文はこうなります。
 「子曰はく、君子博(ひろ)く文を学びて、之を約するに礼を以てせば、亦以て畔(そむ)かざるべきか、と。」
 また、この章の中国語簡体表記はこうなります。
 「子曰,君子博学於文,约之以礼,亦可以弗畔矣夫。
  Zǐ yuē, jūnzǐ bóxué yú wén, yuē zhī yǐ lǐ, yì kěyǐ fú pàn yǐ fu。」
ここで、これの日本語訳はこうなります。
 「孔子が曰はれた。道は文の中に散在して、礼の中に会合するものである。君子は博(ひろ)く文を学んでその智を広め、礼をもってその行いを締めて行くならば、道に合したとは謂われなくとも、また道に畔(そむ)かないことができるのだ、と。」
 この章の語句・語彙の解説はこうです。
 文;道の詩書礼楽等に著(あらわ)れたもののことです。
 礼;道の中庸を得て守るべきもののことです。
 畔(そむ)く;背くと同じです。道にそむくことです。
 この章は、孔子が道を求める方法を示したものです。
 「博学於文、約之以禮」(博く文を学びて、之を約するに礼を以てす)を略して、「博文約礼」といいますが、博文は智の方面であり、約礼は行いの方面のことをさしています。