北狄同人の青柳隼人さんから三田文学の2014年春季号の新同人雑誌評でとり上げられていると連絡がありました。なんのことかよくわからないので、三田文学のホームページを開いてみると、とり上げられたのは北狄に載せた小説ではなく、文ノ楽の14号に載せた「良一の提灯」という小説でした。
私は文ノ楽の合評会には出なかったのですが、「小説とは思えない稚拙な文章で、小学生並みの作文だ」と酷評されたと聞いていたので、目を疑ったのですが、三田文学でとりあげられたのは間違いがないようです。2012年冬季号の「三内の家」、2012夏季号の「北の螢に魅せられて」に続いての優秀作として勝又浩・伊藤氏貴の両文芸評論家から評価をうけたことになります。
昨年8月の週刊読書人の文芸同人誌評で評論家の白川正芳さんから北狄362号の「精三老人のねぶた」を高く評価していただいたのと同様に、とても嬉しく思いました。また、先の「文ノ楽」の14号には、同人として青森ペンクラブ会誌「北の邊」の編集長も小説を発表されていたので、「小学生並みの作文しか書けない」と酷評され落ち込んでいましたが、これからもめげずに頑張る勇気が湧いて来たのでした。
小説一筋に命がけで打ち込んでおられた服部進先生が築いてこられた北狄の名を汚さないように、これから一層精進しようと誓ったのでした。