長春物語

 2014年4月の三田文学の「新同人雑誌評」で「文ノ楽」14号所収の「良一の提灯」がとりあげられましたが、5月9日付けの「文芸同志会通信」で北狄366号の「長春物語」がとりあげられました。紹介します。
 
【「長春物語」笹田隆志】
 2010年に中国・吉林師範大学に日本語会話と文章の講義に良一が滞在した四ヶ月のレポートである。中国といっても広い。全体把握は無理で、こうした地域的な交流報告は、国民的相互情報交流に役立つと思う。日本と中国は、反日、領土問題、安倍首相の靖国参拝で国がギグシャクしているが、国家と諸国民とは同じでない。国家は権力、利権のために、まず国民の一番弱いところを犠牲にする。どの国であろうと、国益のための戦争は諸国民の利益にならない。メディアの国家の報道の煽情の意図に乗らないためにも、こうしたレポートは意義がある。