真面目に過ごした一週間

 五月の月末は二日続けてシネマディクトに通い、「マイバックページ」と「ランナウウェイ」を観てきました。二つの映画ともに私は好感をもちました。そのあとは、中国語の勉強をしました。それで、五月は終わりました。合浦公園、三内霊園、もちろん野木和公園にも行かないのに、なぜか弘前城公園のさくら見物には二度も行きました。下乗橋からの桜に酔い、西堀の桜舞ロードの散策も楽しみました。加藤嘉一さんの「半自伝・中国発見記」の中国版の本も1冊読み切りました。藤井省三さんの「魯迅」、中嶋嶺雄さんの「中国」も精読できました。そして、何といっても、「遙」に出すつもりで締切に間に合わなかった「三内の家」を推敲加筆を重ねて「北狄」に出すことができました。まったくの私小説ですが、すこし自分ながら満足しています。充実した五月でした。
 六月に入ってからも、宣言した通り、充実した一週間でした。10日締切の「遙」に二つの原稿を載せてもらうべく、執筆にいまも余念がありません。その間、28日のたけのこの里・久吉温泉に続き、2日に森のイスキアの庵の隣の湯段温泉「時雨庵」で骨の髄まで温泉に浸かってきました。3日、4日と福島原発事故に関する講演を聴き、5日は鎌仲さんの新しい映画「ミツバチの羽音と地球の動き」を観ました。昼に英気を養い、夜は集中して2台のパソコンへ交互に向かって原稿を打ち続けています。ああ、何と真面目に、何と充実した、何と幸せな一週間だったことだろう。