竹川弘太郎さん自著『孔子 漂泊の哲人』を語る

 私が校正・校閲をお手伝いした竹川弘太郎著『孔子 漂泊の哲人』について作者本人が自著を語っている。5月29日の東京新聞中日新聞でだ。
 竹川さんは語る。「論語孔子について書いた評論は山ほどある。中島敦氏や井上靖氏の優れた小説もある。だが、孔子の苦難に満ちた七十四年の生涯と論語の成立を読み易く書いた物語はまだないと思う。私はこの書で、私なりの想像を混じえ、弟子たちと苦難を共にしつつ、人を知り(知)、人を想いやり(恕)、人を愛する(仁)徳を身につけた人間が行う政治こそが真に理想的な世界を実現できると説き続けた孔子の一生を、現代にも通じる書として描こうと努めてみた。」と。