3月4日、出陣や桜見ながら宇品まで

 明日は3月5日の土曜日ですが、午前にかなみの会、午後はおかじょうきの句会と日程が続きます。
 4日の今日は新町の事務所に休みをいただいて、東京へ出かけます。原子力資料情報室の日米原子力協定の改定に向けたPTの2回目の会合があるkらです。
 6時に起きて、インターネットで確かめると朝一番(8時発)の飛行機は残席が1席しかありません。2便(9時55分発)は余裕があるのですが、会議が午後二時からですので、2便だと上野動物園には行く時間がとれません。とにかく飛行場へ行ってみようということで、7時15分に家を出ました。37分に空港へ着き、チャックインしてみると結果はやはりキャンセル待ちということで、45分まで待てと言われました。無理だと諦めかけたとき、乗れるということでした。キャンセルが出たようでした。
 その後も、すこぶる順調な飛行で羽田に着陸し、9時半に羽田空港からモノレールに乗りこみ、浜松町から山手線に乗り換え、上野の公園口に降りたのは10時15分過ぎでした。金曜日でしたので、前週に来た27日の土曜日と違って、それほど人出は多くないのでした。それでも、動物園の入り口の前では、保育士さんや先生たちに引率された幼稚園児と保育園児の集団が、お揃いの制服を着て、お揃いの制帽を被って、かわいらしい声を出しながら並んでいました。
 駅から動物園までは3百メートルくらいあり、さらに動物園の入り口からカバ舎までは1キロくらいも離れているように思います。結局、ルイ姫の姿を見つけたのは、10時半を過ぎていました。27日と同様に、4歳半のルイ姫はプールの踊り場で日向ぼっこをしていました。ときどき目をしばたたき、耳をブルブル震わせるだけで、重そうな体を起こそうとはしません。10時50分過ぎに飼育員の男が扉を開けるとルイ姫はおもむろに体を起こし、ゆっくりと立ち上るとノソリノソリと獣舎の方へ歩いていき背後の観客の呼び声にこたえるでもなく大きな尻をゆすって消えました。
 奥の扉がしまってから、また長靴に帽子の飼育員が扉をあけて入ってきました。飼料が入ったビニルの籠を抱えて踊り場の真中へ山盛りにして手でかき混ぜたあと出ていきました。すると、また奥の扉が開く音がして、ルイの2倍はありそうな32歳の雄のジローが巨体をゆすぶって現われました。
 「でけぇー」という歓声がいつものように湧きました。ジローの体重は3トンはあるでしょう。ジローは、午前11時に登場し、山盛りの草を大きな口を下に向けて咥えては落とし、また咥えるというやり方の単純な動作を繰り返しながら食べています。ジローの頭の二倍ほどの山盛りの飼料を道具や食器を一切使わずに跡形もなく食べきるまでに45分もかけるのです。
 そして、壁に頭と鼻をこすりつけ、そのあと、実にスローモーションですが優雅な動きで、床に体を横たえるのです。手を使わず、前足と後ろ足を巧みにつかって音も立てずに横たわるのは何とも芸術的な身のこなしなのでした。27日といい、4日といいルイとジローの行動はまったく同じと言っていいのでした。規則正しい生活は単調かもしれませんが、それなりにルイ姫もジロー君も楽しんでいるのかもしれません。

 今日の魯迅箴言365日は、箴言237です。
 无论忤逆,无论孝顺,小孩子多不愿意”诈”作,听故事也不喜欢是谣言,这是凡有稍稍留心儿童心理的都知道的。
 Wúlùn wǔnì, wúlùn xiàoshùn, xiǎo háizi duō bù yuànyì” zhà” zuò, tīng gùshì yě bù xǐhuān shì yáoyán, zhè shì fán yǒu shāoshāo liú xin er tóng xīnlǐ de dōu zhīdào de.
 「不幸者でも、孝行者でも、子どもはほとんど「詐(うそ)」を嫌い、物語を聴いても、根も葉もない話は喜ばない。これは、子どもの心にそっと耳を傾ける者ならば、およそ知っていることである。」

 今日の論語一日一章は、論語16-4(論語巻第八 李氏第十六篇 4章)です。
 孔子曰、益者三友、損者三友、友直、友諒、友多聞、益矣、友便辟、友善柔、友便佞、損矣、
 Kǒngzǐ yuē, yì zhě sānyǒu, sǔn zhě sānyǒu, yǒuzhí, yǒu liàng, yǒu duōwén, yì yí, yǒu biàn pì, yǒushàn róu, yǒu biàn nìng, sǔn yǐ,
 (孔子曰,益者三友,损者三友,友直,友谅,友多闻,益矣,友便辟,友善柔,友便佞,损矣,)
 「孔子曰わく、益者三友、損者三友。直きを友とし、諒(まこと)を友とし、多聞を友とするは、益なり。便辟(べんぺき)を友とし、善柔を友とし、便佞(べんねい)を友とするは、損なり。」
 (孔子がいわれた、「有益な友だちが三種、有害な友だちが三種。正直な人を友だちにし、誠心の人を友だちにし、もの知りを友だちにするのは、有益だ。体裁ぶったのを友だちにし、うわべだけのへつらいものを友だちにし、口だけ達者なのを友だちにするのは、害だ。」と。)