6月10日、単物飄然として郷を出づ

 今日は6月10日、月曜日です。今日は妻の退院日です。早いもので、彼女の生まれて初めての一週間の入院でした。妻は10カ月前から、二週間に一度くらい血尿がでて、痛みも別段の症状もなく、町医者に「何ともない」といわれ続けたのに、5月24日の朝に三週間ぶりに血尿が出て、それがつまったように尿が出なくなった。主治医の町医者は、慌てて紹介状を書いて、自分の誤診の責任から逃げた。
 妻は金曜日の夜から三日連続で救急外来へ行き、膀胱に管を通し、血尿を排出した。そして月曜日に県病の泌尿器科へ行き、残酷な宣告(腎細胞癌)を受けたのである。こうして、妻の闘病生活が始まった。27日、超音波で検査し、腫瘍が発見され、午後のCTスキャンで、30日に癌が腎静脈にもあることがわかった。27日にステージ1の癌が、30日にはステージ3になった。そして、血糖値が高く、悪玉コレステロール値も高いだけでなく、血圧も高いこともわかった。27日に8月8日の手術が決まったばかりなのに、血糖をさげ生活習慣病を治療するため一週間の教育入院することも決まった。6月4日の火曜日に入院し、郷退院した。あさは、泌尿器科の診察を受ける。
 今日の子規歳時は、明治16年6月10日に故郷松山の美津浜から汽船に乗って上京したときのことを思って明治31年に詠んだ句です。lこうして、子規は16歳で叔父を頼って上京したのでした。
 今日の魯迅箴言は、箴言146です。
 小心谨慎的人,
  偶然遇见仁人君子或雅人学者时,
  倘不会帮闲凑趣,
  就须远远避开,
  愈远愈妙。
  假如不然,
  即不免要碰着和他们口头大不相同的
  脸孔和手段。
 用心深くて慎重な人は、
 たまたま仁人君子もしくは雅人学者に出合った時、
 もし自分がお太鼓を叩いてご機嫌を取り結べないと思ったら、
 遠くこれを避けるべきである。
 遠ければ遠いほどよろしい。
 そうしないと忽ち彼らの口先とは大違いの顔つきや手並みにぶつかること受け合いである。