今日の箴言「人说,讽刺和冷嘲只隔一张纸」

 `魯迅は、善意と情熱をこめて、世の中のことはどんなことでもそこに真実が隠されており、どんな小さなことでも成し遂げる価値があるのだ、との思いをいだきながら、それでも作品に風刺の貌を持たせるべきだと、非常に難しい注文をつけています。
 
 今日の魯迅箴言は、「人说,讽刺和冷嘲只隔一张纸」(人は風刺と冷嘲は、紙一重だという)です。
 「人说,讽刺和冷嘲只隔一张纸,
  我以为有趣和肉麻也一样。」
 これの日本語訳はこうです。
 「人は風刺と冷嘲は、紙一重だと言うが、
 麗しさと厭味もまた、紙一重ではないだろうか。」
 ここで、魯迅は作品にこめた風刺と冷嘲は、麗しさと嫌味くらいの差があるように、違いが大きいのだと言っています。
 今日の語句・語彙はこうです。
 風刺;讽刺 fengci
 冷嘲;冷嘲 lengchao
 へだつ;隔 ge
 紙一重;一张纸 yizhangzhi
 麗しさ;有趣 youqu
 厭味;肉麻 rouma