今日の論語一日一章「中人以上、可以語上也」

 今日は6月27日木曜日です。今朝は5時35分に起き、庭に出て花を愛で、近所を30分ほど散歩しました。好天ですが、暑いわけではないのですが、散歩から帰ると、頭からつま先まで少しく汗ばんでいました。

 さて、今日の論語一日一章は、第6篇「雍也第六」の第19章「中人以上、可以語上也。」(中人以上には上を語ぐべし。)です。
 この章の原文はこうです。
 「子曰、中人以上、可以語上也。中人以下、不可以語上也。」
 この章の読み下し文はこうなります。
 「子曰はく、中人以上には上を語(つ)ぐべし。中人以下には以て上を語ぐべからず。」
 この章の中国語簡体表記はこうなります。
 「子曰,中人以上,可以语上也。中人以下,不可以语上也。
` Zǐ yuē, zhōng rén yǐshàng, kěyǐ yǔ shàng yě. Zhōng rén yǐxià, bù kěyǐ yǔ shàng yě。」
 これの日本語訳はこうです。
 「孔子が曰われた。天分や学力が中等の人以上の者には上等の高尚な道理を教えてもよいが、天分や学力が中等の人以下の者には上等の高尚な道理を教えないのがよい、と。」
 ここでこの章の語句・語彙はこうです。
 語(つ)ぐ;告げること。人を教える上についていうことです。
 この章は、人を教えるには相手の天分を見て、加減をしなければならないことを述べたのである。
 中人以下の者に高尚な道理を話しても、これを理会(理解)させることができないばかりでなく、又みだりに高尚なことを求めて、己の身に適切でないことに意を用いるような幣に陥って、結局は中人以下に終わるものです。故に、その力の及ぶ所について教えるというのは、自ら研究して次第に高尚な処へ進ませるようにするためであろうと思います。