魯迅箴言 14

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 同是不满于现状,但打破现状的手段却大不同・・・一是革新,一是复古。「同じく現状に不満でも、現状打破の手段は大いにことなる。ひとつは革新、ひとつは復古。」(今の日本には、アベノミクスの外套を着た復古だけがあり、現状打破のための革新とという手段は見当たらない。死滅しつつある社会主義、だらしのない革新しかない)
 
 2012年1月23日の日記から
(たしかに、いまの現状に多くの人が不満に思っている。今日の魯迅箴言は、「同是不满于现状」である。かつて、革新といわれる人たちが多数派になったこともあったのに、ソ連・東欧諸国の崩壊の後、気がついてみると今では圧倒的に少数派で、かつての同僚たちも、ほかの圧倒的多数派の大衆も、いまや民主党でも自民党でもないネオナチに近いいま流行りの橋下維新の会に振り回されているようで、知らず知らずのうちに反動的な保守派になっているようにもみえ、懐古調・復古そのものになっているのだ。されど、歴史の評価はいったいどっちに転ぶのかは、これからだ)
 
 この日記を読み返して、2年と3カ月後の今はどうだろう。2012年12月の解散総選挙で、野田民主党政権は自滅・自壊した。変わって登場したのが、安倍晋三だった。第1次政権の失敗を繰り返すまいと、アベノミクスという三本の矢政策でデフレスパイラルからの脱却と円安・高株価・賃上げを合言葉に消費増税をかわそうとしている。わたしは福島第1原発のことを深く想っている。チェルノブイリ事故から6年後、ソ連は崩壊し、ロシアはチェルノブイリ原発のあったウクライナベラルーシを見捨てて独立させた。チェルノブイリ原発はいまだ廃炉が進んでいない。独立から15年たったウクライナの現状は、内戦とロシアの介入で悲惨な状態だ。日本だって、2011年から6年後の2017年に崩壊して、アメリカの51番目の州になっていない保障はどこにもない。ソ連だって、崩壊前、ペレストロイカといってゴルバチョフのすすめた改革で乗り切ろうとしたが、どうにもならなかったということを忘れてはならない。むしろアベノミクスの反動がアベノ不況となって、国家そのものの崩壊をもたらすような気がするのだが。