7月8日、水曜日です。二日間、家から出ませんでした。

 7月8日、水曜日となりました。月曜日、火曜日と家から外に出ませんでした。窓を開け放ち、綺麗な空気を部屋に入れて過ごしました。庭の紫陽花が紫色の花を咲かせ、ピンクの薔薇とともに心をなごませてくれます。漱石が1905年に発表し、倫敦留学中の1901年頃に訪れた「カーライル博物館」を読んでいます。「倫敦塔」につづく、倫敦物の小説です。ロンドン郊外のチェルシーに1834年、新たに居を構えたカーライル夫妻がすんだその四角の建物は、漱石が訪れたときには博物館として保存されていたのです。倫敦塔には一度しか行っていない漱石もカーライル博物館へは一度ならず、二度三度と訪れています。

 今日の子規歳時は、
 夏草やベースボールの人遠し (1898年、明治31年7月8日)
 明治23年(1890年)7月、五回目は、江尻・大垣・大阪に泊ってから帰省しています。その夏、中学生の碧梧桐は、二人の兄や同級生、英語教師らとともに子規と城北練兵場で野球の試合をしています。125年も昔の事です。

 今日の魯迅箴言は、箴言126です。
 凡对于时弊的攻击,文字须与时弊同时灭亡,
 因为这正如白血轮之酿成疮疖一般,
 倘非自身也被排除,则当它的生命的存留中,
 也即证明着病菌尚在。
 Fán duìyú shíbì de gōngjí, wénzì xū yǔ shíbì tóngshí mièwáng,
 yīnwèi zhè zhèngrú báixiě lún zhī niàng chéng chuāng jiē yībān,
 tǎng fēi zìshēn yě bèi páichú, zé dāng tā de shēngmìng de cúnliú zhōng,
 yě jí zhèng míng zhuó bìngjùn shàng zài.
「およそ時弊の攻撃においては、文章は時弊とともに滅びるものだ。
 というのも、白血球が出来物を腫らすのと同じく、
 みずからが排除されずに、その命が残っている限り、
 病原菌もまた存在することを証明しているのだから。」
 時弊;时弊 shibi 攻撃;攻击 gongji 文章;文字 wenzi 滅亡;灭亡 miewang 
  白血球;白血轮 baixuelun 出来物;疮疖 chuangjie 醸成;酿成 niangcheng 
 自身;自身 zishen 排除;排除 paichu 残っている;存留中 cunliuzhong 
 証明;证明 zhengming 病原菌;病菌 bingjun

 今日の論語は、論語8-11(論語巻第四 泰伯第八篇 11章)です。
 子曰、如有周公之才之美、使驕且吝、其餘不足觀也已矣、
 Zǐ yuē, rú yǒu zhōugōng zhī cái zhīměi, shǐ jiāo qiě lìn,
 qíyú bùzú guān yě yǐ yǐ,
 「子曰わく、如し周公の才の美ありとも、驕り且つ吝(やぶさ)かならしめば、其の余は観るに足らざるのみ。」
孔子がいわれた、「たとい周公ほどの立派な才能があったとしても、傲慢で物おしみするようなら、そのほかはすべて帳消しで目をとめるねうちもなかろう。」と。)
(子曰,如有周公之才之美,使骄且吝,其馀不足观也已矣,)