·9月15日、今日は火曜日です。九月も半ばです。

 早いもので、もう9月15日、九月も半ばになってしまいました。確実に日々を自覚するつもりで、日課の子規歳時と魯迅箴言365日、それに論語一日一章だけは続けてきました。これからも継続は力なりを信じて続けていきます。
 現在、ボランティアでNPOの活動にかかわっています。一つは、「ういむい未来の里CSO」という団体で、そこの常務理事(事務局長)をしています。これは、2013年11月に設立された新しいNPOで、「うい=有為(因縁によって起こる現象)、むい=無為(天地自然の理法そのまま)、つまり、人と自然の営みを調和させながら、いのちの多様な連鎖を目ざしていく」ことを目的としています。
 多様な「いのち」と向き合い知恵と情報を共有する「場」として、いのちのプラットフォームを築いていこうというものです。
 「ういむい未来の里CSO」のめざす活動は、5つの分野に及びます。①森を慈しむ(浪岡王余魚沢の森、千年の森構想、森林療法、森アソビ)、②農を楽しむ(菜園、りんご園、果樹・ハーブ加工、ニホンミツバチ飼育)、③地域を守る(環境保全・地域安全プログラム・エネルギーと地域)、④老いを見つめる(エンディングノート啓発、終活支援、樹木葬・海洋葬・遺品整理)、⑤縁を結ぶ(地域コミュニティコーディネート、地域間・世代間交流、地域コーディネーター育成)
 9月6日の王余魚沢の森で行われた「谷川俊太郎さんと森で」の講演会は、このうちの①の活動でした。子どもを中心にして、大人そしてお年寄りの370人が森に集うことができました。私は主として、③地域を守る活動を主として担当する予定でしたが、思うように活動が進んでいません。来年の3月までに、環境保全と防災問題についてフォーラムを開催できればと考えています。
 新しい活動として、①のなかで、あおもり市の鳥・ふくろうを全市的に浸透させるため、当NPOが提案した「青森市の鳥・ふくろうを市民に浸透させる事業」が青森市人材育成支援補助事業として採択になったものです。ふくろうプロジェクト(実行委員会)を立ち上げて、22日に第1回の実行委員会を開催することになりました。具体的には、ふくろう講演会、ふくろう講座とワークショップ、ふくろうの営巣地域の視察、そして来年1月にふくろう博物展の開催などを予定しています。
 さらに、「ういむい未来の里CSO」の活動として、③の関連で藁焼き公害の防止のために、稲わらふりーでんの活動を10月中旬にすることになり、その準備に入ることとしました。
 もう一つのNPOは「グリーンエネルギー青森」です。こちらの方は、2014年3月から理事(それ以前は事務局員)となっています。
 NPO法人「グリーンエネルギー青森」は、平成14年(2002年)7月に、「循環型社会の構築をめざして、市民や地域が主体となった省エネルギー活動を推進することと、再生可能な自然エネルギーの普及、促進、及びそのために必要な社会的制度、政策の提言と実現を図ることをもって社会全体の利益の増進と地域社会の活性化に寄与すること」を目的に設立され、これまで、市民出資による風力発電事業、鰺ヶ沢マッチングファンド事業、鰺ヶ沢町省エネルギービジョン報告書作成、省エネ教室開催、パートナーシップ型コミュニティビジネスの調査研究、津軽鉄道を中心とした都市再生調査、再生可能エネルギー普及促進に関するフォーラム開催、環境省「地域主導型再生可能エネルギー事業化検討委託業務」などを手掛けてきました。主力の事業であった市民出資による風力発電事業については、10年の稼働実績をもとに、出資金の返済が完了したことから、発電事業を民間へ委譲し、新しい事業を展開することとしていました。
 今年度からの事業として、新たに新電力(PPS)の調査・普及事業を取り組むこととなり、先進地視察(岡山県西粟倉村、秋田県鹿角市)、調査報告会(セミナー)、自治体への提案、などの活動を行うことになり、すでに西粟倉村へは9月10・11日に視察を終了しています。
 私が視察に同行した西粟倉村は、環境モデル都市に指定されており、バイオマスエネルギーの利活用を進めている同村の村楽エナジー(株)の取り組みと実践状況をつぶさに見学してきました。これから視察する予定の秋田県鹿角市はPPSによってエネルギーの地産地消に取り組んでいる先進地です。
 いずれにしても、西粟倉村の調査報告書を七和の薪プロジェクトとして視察調査した三重県名張市赤目の赤目エコリゾートの取り組みとともにまとめることが、10月1日の薪プロジェクトの会議までしなくてはなりません。
 したがって、9月のこれからは、二つのNPOの活動で相当忙しくなることが予想されています。覚悟を決めてかからねばなりません。

 今日の子規歳時は、
 鶏頭の十四五本もありぬべし (1900年、明治33年9月15日)
 文章には山がなければならぬと主張した子規は、明治33年9月から、子規庵に門下を集め「山会」という文章の会を開いたのでした。このころから写生文を鼓吹しました。

 今日の魯迅箴言365日は、箴言68です。
 风雅的定律,一个人离开「本色」,是就要「俗」的。
 不识字人不算俗,他要掉文,又掉不对,
 就俗;富家几郎也不算俗,他要做诗,又做不好,就俗了。
 Fēngyǎ de dìnglǜ, yīgè rén líkāi `běnsè', shì jiù yào `sú'de.
 Bù shí zì rén bù suàn sú, tā yào diào wén, yòu diào bùduì,
 jiù sú; fùjiā jǐ láng yě bù suàn sú, tā yào zuò shi,you zuo bù hǎo, jiù súle.
「風雅の法則によると、人は『本色(ほんじき)』から離れると『俗』になる。字を知らぬ人だから俗というのではなく、無理に詩文を引用して取り違えるから、俗になるのだ。富豪の息子だから俗なのではなく、彼が詩を作ろうとしてうまくいかないから、俗なのである。」
 風雅;风雅 fengya 法則;定律 dinglv 本色;本色 bense 俗;俗 su 
 富豪;富家 fujia

 今日の論語一日一章は、論語11-4(論語巻第六 先進第十一 4章)です。
 子曰、囘也非助我者也、於吾言無所不説、
  Zǐ yuē, huí yě fēi zhù wǒ zhě yě, yú wú yán wú suǒ bù shuō,
(子曰,囘也非助我者也,於吾言无所不说,)
「子曰わく、回や、我れを助くる者に非ざるなり。吾が言に於いて説(よろこ)ばざる所なし。」
孔子がいわれた、「回はわたくしを啓発して助けてくれる人ではない。わたしのいうことならどんなことでも嬉しいのだ。」と。)