今日の魯迅箴言「中国一向就少有失败的英雄」

 今日の魯迅箴言は、「中国一向究少有失败的英雄」(中国には、一貫して失敗した英雄が少ない)です。
 「中国一向就少有失败的英雄,
 少有韧性的反抗,
 少有敢单身鏖战的武人,
 少有敢扶哭叛徒的吊客
 见胜兆则纷纷聚集,
 见败兆则纷纷逃亡。
 これの日本語訳はこうです。
 「中国には一貫して、失敗した英雄が少なく、
 強靭な反抗が少なく、
 あえて単身で斬り込む武人が少なく、
 反逆者を哭いて悼む弔問者が少なかった。
 勝ちそうだと見れば、われ先に集まるが、
 負けそうだと見れば、散り散りに逃げていく。」
 ここで、魯迅は、中国人は勝ちそうだとみればわれ先に集まるが、負けそうだとみれば散り散りに逃げて行くのだと、中国人の特徴を語っています。しかも、強靱な反抗者も少なく、あえて単身で斬り込む武人も少なく、反逆者を哭いて悼む弔問者が少ないことから、中国には一貫して、失敗した英雄が少ないのだいうのだ。つまり、中国には真の英雄がいないのだ、とも言っているのです。
 ここでの語句・語彙はこうです。
 失敗;失败 shibai
 英雄;英雄 yingxiong
 強靱;韧性 renxing
 反抗;反抗 fankang
 単身;单身 danshen
 斬り込む;鏖战 aozhan
 武人;武人 wuren
 反逆者;叛徒 pantu
 弔問者;吊客 diaoke
 哭く;哭 ku
 悼む;抚 fu
 勝ちそう;胜兆 shengzhao
 われさきに;纷纷 fenfen
 集まる;聚集 juji
 負けそう;败兆 baizhao
 ちりぢりに;纷纷 fefen
 逃亡;逃亡 taowang