今日の箴言「希望是本无所谓有,无所谓无的」

 今日の箴言は、1921年の『吶喊』と『故郷』から抜粋した「希望是本无所谓有,无所谓无的」(希望とはもともとあるものとも、ないものとも言えない)です。
 「希望是本无所谓有,无所谓无的。
 这正如地上的路,
 其实地上本没有路,走的人多了,也便成了路。
 これの日本語訳は、こうです。
 「希望は、もともとあるものとも、ないものとも言えない。
 それはまさに地上の路のようなものだ。
 本来、地上に路はなく、歩く人が増えれば、そこが路になるのである。」
 ここで魯迅は、希望とは初めから有るものでもないが、かといってないものでもないと言っています。つまり、希望は地上の路のようなもので、本来最初から地上に路があるのではなく、その地上を歩く人が増えれば、そこが路になると同じで、人が目的をもって進むからこそ希望がうまれるのだと言っているのです。
 今日の語句・語彙はこうです。
 希望;希望 xiwang
 所謂;所谓 suowei
 ない;无 wu
 地上;地上 dishang
 路;路 lu
 実は(本来);其实 qishi
 歩く;走 zou
 なる;便成 biancheng