魯迅「阿Q正傳」3

 今日の魯迅「阿Q正傳」は「第一章 序」の3である。
 
 第一章 序  (3)
 
 第二,立传的通例,开首大抵该是“某,字某,某地人也”而我并不知道阿Q姓什么。有一回,他似乎是姓赵,但第二日便模糊了。那是赵太杰爷的儿子进了秀才的时候,锣声镗镗的报到村里来,阿Q正喝了两碗黄酒,便手舞足蹈的说,这于他也很光采,因为他和赵太爷原来是本家,细细的排起来他还比秀才长三辈呢。其时几个旁听人倒也肃然的有些起敬了。那知道第二天,地保便叫阿Q到赵太爷家里去;太爷一见,满溅朱,喝道;
 
 この段落の日本語訳はこうです。
 
 第二に、伝とは普通、「某、字は某、某地の人なり」と書き出すものだが、私は阿Qの姓が何というのか、わからないのである。あるとき、姓は趙らしいとわかったが、翌日にはもうあやしくなった。あれは趙旦那の息子が秀才に受かったときだった。銅鑼をジャンジャン鳴らして村へ知らせがくると、阿Qはちょうど酒を二杯飲んだところだったが、小躍りして、これは彼にとっても名誉だ、なぜといって、自分はもと趙旦那と一族で、血筋を細かくたどってみると自分は秀才より三世代目上にあたるのだから、と言った。このときには、はたで聞いていた数人の者も思わず粛然として、いささか敬意をいだいた。ところが翌日になると、村役が阿Qを呼んで、趙旦那の家に連れて行った。旦那は見るなり、朱をそそいで、どなったものだ。