100年後の日本、中国、そしてアメリカ

イメージ 1 加藤嘉一が日本語でエッセーを書いたという。中国にいて日本のことを想って書いた文明・政治批評だということだが、読んでみたいものだと思っている。彼の中国語で書いた『中国の論理』を読んでみて、彼の中国滞在はそろそろ終わりに近いのではないかと感じた。次はアメリカ、NYあたりだろう。今度は、ニューヨークからアメリカの現実を捉え、日本そして中国との関係を考えるのだろうと思った。
 金正日総書記が国境を越え、シベリア鉄道を使ってロシア中南部を訪問し、満洲理から中国に入り、斉斉哈爾を経て、大慶市にやってきたことが報じられている。中国は高句麗の時代から北朝鮮を自らの同胞と考えているだけに、北朝鮮がロシアとこれ以上親密になるのは気になるところのはずだ。韓国との関係もあり、北朝鮮への援助は頭が痛いとはいえ、欠かせないはずだ。
 アメリカの双子の赤字と日本の財政赤字、それに中国のバブルといった具合に、GDPでみる世界三強は総じて怪しい状態にある。こうしたときだからこそ、文明論にねざした100年の計を建てるときに来ているような気がする。100年後、どんな国家が望ましいのだろうか。エネルギーは、原発は、石油石炭は、自然エネルギーは、水は、地球温暖化は、森は、環境破壊は、農業は、漁業は、生物は、人類は、といったことを真剣に考えて、これからどうすべきかを議論すべき時にきているのではないか。
 写真は、北京の人民大会堂前の広場である。