2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

知者不惑、仁者不憂、勇者不懼

「論語」の子罕第09篇には次のような章もあります。; (09-28)「 子曰。知者不惑。仁者不憂。勇者不懼。」 これの読み下し文はこうです。 「子(し)曰(いわ)く、知者は惑(まど)わず。仁者(じんしゃ)は憂(うれ)えず。勇者は懼(おそ)れず。」 岩波文庫の「論…

今日の箴言「无论忤逆,无论孝顺」

今日の魯迅箴言は「无论忤逆,无论孝顺」(不孝者でも、孝行者でも)です。 「无论忤逆,无论, 小孩子多不(诈)作, 听故事也不喜欢是谣言, 这是凡有稍稍留心儿童心理的都知道的.」 これの日本語訳はこうです。 「不孝者でも、孝行者でも、 子どもはほとんど『詐…

今日の箴言「中国相传的成法,谬误很多」

今日の魯迅箴言は「中国相传的成法,谬误很多」(中国に伝わる古いやり方には、間違いが多い)です。 「中国相传的成法,谬误很多; 一种是锢闲, 以为可以与社会隔离,不受影响. 一种是教给他恶本领, 以为如此才能在社会中生活.」 これの日本語訳はこうです。 「…

服部先生の文学一路の生涯

東北近代文学事典の人物篇に北狄代表の故服部進先生の項を担当して書いた。昨夜、それを漸く完成させて、出版社にメールで送った。 あとは、校正の時に、チェックすればいいだけ。出版されても、服部先生に叱られないように、祈るだけだ。 その関連で、アマ…

歌舞伎とねぶた

ねぶた師はねぶたの題材に何を選ぶのだろうか。歌舞伎の演目から選ぶのも一つの方法だろう。あとは、中国の三国志、日本の平家物語、源平盛衰記などから選ぶこともあるだろう。ねぶたの題材はやはり歴史ものだ。 歴史ものの考証をするために文献や資料を調べ…

東北文人録に服部先生の略歴・足跡を書くことに

去年、北狄の元代表の服部進先生のことを書くように依頼された。本当は3月末の締切だったが、催促がないことをいいことに、ほったらかしにしていた。 それが、6月20日までに書くようにと督促がきた。この企画が本当だとわかり、おとといから準備を開始し…

3冊の参考書を読んでいる

NYから戻り、時差ボケが続いている。何といっても、12時間余の飛行時間中、満足に眠れないし、そのうえ、おりてからも少なくとも10時間くらいは、起きている。だから確実に、飛行機の乗る前後の30時間くらいは起きている勘定だ。だから、31日に家…

竹川弘太郎さんについて

孔子の苦難に満ちた生涯のことを書いた竹川弘太郎さんとはこんな人です。 http://www.tokyo-np.co.jp/book/jicho/jicho20120529.html

竹川弘太郎さん自著『孔子 漂泊の哲人』を語る

私が校正・校閲をお手伝いした竹川弘太郎著『孔子 漂泊の哲人』について作者本人が自著を語っている。5月29日の東京新聞、中日新聞でだ。 竹川さんは語る。「論語や孔子について書いた評論は山ほどある。中島敦氏や井上靖氏の優れた小説もある。だが、孔子…

今日の魯迅箴言「道德这事,必须普遍」

今日の魯迅箴言は「道德这事,必须普遍」(道徳というものは、普遍的でなければならない)。 「道德这事,必须普遍, 人人应做,人人能行, 又于自他两利,才有存在的价值.」 これの日本語訳はこうです。 「道德というものは、普遍的でなければならない。 誰もが行…

もの書きとして、生きることの覚悟

私は今度の北狄(359号)に載せる小説「エレファント・イアーを飲もう」で、団塊世代のひとりの、ひどい近眼で、小学時代に山と海にトラウマをいだいたことにより、自分の家、自分の街を離れられなくなった男のことを書いた。その男は、大学を卒業後、わずか…

今日の箴言「要做解放子女的父母,也应预备一种能力」

今日の魯迅箴言は、「要做解放子女的父母,也应预备一种能力」(わが子を解放しようとする父母には、一種の能力が必要である)です。 「要做解放子女父母,也应预备一种能力. 便是自己虽然己经带着过去的, 却不失独立的本领和精神,有广博的趣味,高尚的娱乐.」 …

子路を励ます孔子

さて、今日はしばらくぶりの論語の勉強です。竹川弘太郎さんの『漂泊の哲人 孔子』の本を開くのも10日ぶりとなりました。 「論語」のなかの子罕(しかん)第09篇につぎの章があります。 (09-27); 「子曰。衣敝縕袍。與衣孤貉者立。而不恥者。其由也與。…

今日の魯迅箴言「子女是即我非我的人」

今日の魯迅箴言は「子女是即我非我的人」(わが子とは、私にして私ではない人間であり)です。 「子女是我非我的人, 但既己分立,也便是人类中的人. 因为即我,所以更应该尽教育的义务,交给他们自立的能力; 因为非我,所以也应同时解放,全部为他们自己所有,成一…