2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

論語一日一章「知其説者之於天下也」

今日の論語一日一章は、第3篇「八佾第三」の第11章「知其説者之於天下也」(其の説を知る者の天下に於けるや)です。 ここで、この章の漢文原文はこうです。 「或問禘之説、子曰、不知也。知其説者之於天下也、其如示諸斯乎。指其掌。」 また、この章の読み…

今日の論語一日一章「帝自既灌而往者、吾不欲観之矣」

今日の論語一日一章は、第3篇「八佾第三」の第10章「禘自既灌而往者、吾不欲観之矣」(禘は既に灌してより往は、吾之を観るを欲せず)です。 この章の漢文原文はこうです。 「子曰、禘自既灌而往者、吾不欲観之矣」 また、この漢文の読み下し文はこうなり…

今日の箴言「天才并不是自生自长在深林荒野里的怪物」

今日の魯迅箴言は、「天才并不是自生自长在深林荒野里的怪物」(天才は、深い林や荒野に自生して育つ怪しげな生き物ではけっしてない)です。 「天才并不是自生自长在深林荒野里的怪物 是由可以使天才生长的民众产生,长育出来的, 所以没有这种民众,就没有…

今日の箴言「古人说,不读书便成愚人」

今日の魯迅箴言は、「古人说,不读书便成愚人」(古人が、書を読まねば愚か者になると言ったのは。)です。 「古人说,不读书便成愚人, 那自然也不错的。 然而世界却正由愚人造成, 聪明人决不能支持世界, 尤其是中国的聪明人。」 これの日本語訳はこうで…

今日の論語一日一章「夏禮吾能言之、杞不足徴也」

今日の論語一日一章は、第3篇「八佾第三」の第9章「夏禮吾能言之、杞不足徴也」(夏の礼は吾能く之を言へども、杞は徴するに足らず)です。 この章の漢文原文は、こうです。 「子曰、夏禮吾能言之、杞不足徴也。殷禮吾能言之、宋不足徴也。文献不足故也。…

今日の論語一日一章「繪事後素」

今日の論語一日一章は、第3篇「八佾第三」の第8章「繪事後素」(絵の事は素より後にす)です。 この章の漢文原文は、こうです。 「子夏問曰、巧笑倩兮。美目盼兮。素以爲絢兮、何謂也。子曰、繪事後素。曰、禮後乎。子曰、起予者商也。始可與言詩己矣。」 …

今日の箴言「名声的起灭」

今日の魯迅箴言は「名声的起灭」(名声の興廃は)です。 「名声的起灭, 也如光的起灭一样, 起的时候,从近到远, 灭的时候,远处倒还留着余光。」 これの日本語訳はこうです。 「名声の興廃は、 光のそれと同じく、 興るときは、近くから遠くへひろがり、 …

今日の箴言「专门家的话多悖的事,还得加一点申说」

今日の魯迅箴言は、「专门家的活多悖的事,还得加一点申说」(専門家が独りよがりだということには、もう少し説明が必要だ)です。 「专门家的活多悖的事,还得加一点申说。 他们的悖,未必悖在讲述他们的专门, 是悖在倚专家之名,来论他所专门以外的事。」…

今日の論語一日一章「君子無所爭」

今日の論語一日一章は、第3篇「八佾第三」の第7章「君子無所爭」(君子は爭ふ所なし)です。 この章の漢文原文は、こうです。 「子曰、君子無所爭、必哉射乎。揖嬢而升、下而飲。其爭也君子。」 また、この文の読み下し文はこうです。 「子曰く、君子は争…

今日の論語一日一章「女弗能救與」

今日の孔子の論語一日一章は、第3篇「八佾第三」の第6章「女弗能救與」(女救ふ能はざるか)です。 これの漢文原文はこうです。 「李氏旅於泰山。子謂冉有曰、女弗能救與。對曰、不能。子曰、嗚呼、曾謂泰山不如林放乎。」 また、この章の読み下し文はこう…

今日の箴言「我们的知识很有限」

今日の魯迅箴言は「我们的知识很有限」(我々の知識には限りがあるから)です。 「我们的知识很有限,谁都愿意听听名人的指点, 但这时就来了一个问题。 听博识家的话好,还是听专门家的话好呢? 解答似乎很容易,都好。自然都好, 但我由厉听了两家的种种指…

今日の論語一日一章「夷狄之有君」

今日の論語一日一章は、第3篇「八佾第三」の第5章「夷狄之有君」(夷狄もこれ君あり)です。 これの漢文原文はこうです。 「子曰、夷狄之有君。不如諸夏之亡也。」 また、この章の読み下し文はこうなります。 「子曰く、夷狄これ君あり。諸夏の亡きが如く…

今日の魯迅箴言「农夫耕田,泥匠打墙」

今日の魯迅箴言は、「农夫耕田,泥匠打墙」(農夫が田を耕し、左官が壁を塗るのは)です。 「农夫耕田,泥匠打墙, 他只为了米麦可吃,房屋可住, 自己也因此有益之事,得一点不亏心的糊口之资, 历史上有没有[乡下人列传]或[」泥水匠列传, 他向来就并没有…

今日の論語一日一章「禮輿其奢也寧儉」

今日の孔子「論語」一日一章は、第3篇「八佾第三」の第4章「禮輿其奢也寧儉」(礼はその奢らんよりは寧ろ倹せよ。)です。 この章の漢文原文はこうです。 「林放問禮之本。子曰、大哉問。禮輿其奢也寧儉。喪輿其易也寧威。」 また、この章の読み下し文はこ…

今日の箴言「大众虽然智识没有读书人的高」

2012年3月15日のブログで魯迅箴言「刺繍の枕」をとりあげました。 (魯迅は)「田舎者で、本を読んだりしない、貧乏人の大衆だと思って、馬鹿にするなと魯迅は言っているのです。知識がないと思って侮って、口から知ったかぶりをして出まかせを言って…

今日の論語一日一章「人而不仁、如禮何」

心の徳がない人は、いかに言葉や作法が巧みでも、敬が欠けて礼の根本が亡びているので何の役にも立たない。また、心の徳がない人は、いかに声や様子が美しくても、和が欠けて楽の根本が亡びているので、何の役にも立たない、と孔子は言っています。つまり、…

今日の箴言「古今君子,每以禽兽斥人」

どこにでもいる平凡な人でも、その人には学ぶべき手本とすべきことがあることを忘れてはならないと魯迅は言っています。 今日の魯迅箴言は、「古今君子,每以禽兽斥人」(古今の君子は、禽獣にたとえて人を咎める)です。 「古今君子,每以禽兽斥人, 殊不知…

今日の論語一日一章「相維辟公」

今日の論語一日一章は、第3篇「八佾第三」の第二章「相維辟公」(相(たす)くるに維れ辟公あり)です。 この章の漢文原文はこうです。 「三家者以雍徹。子曰、相維辟公。天子穆穆。奚取於三家之堂。」 ここで、読み下し文はこうなります。 「三家は雍を以…

今日の箴言「谣言这东西」

今日の魯迅箴言は「谣言这东西」(謡言デマというやつは)です。 「谣言这东西, 却确是不是造谣者本心所希望的事实, 我们可以借此看看一部分人的思想和行为」 これの日本語訳はこうです。 「謡言(デマ)というやつは、 たしかに張本人が心底から願っている…

今日の論語一日一章「是不忍也、孰不可忍也」

今日の論語一日一章は、第3篇「八佾第三」26章のうちの第1章「是不忍也、孰不可忍也」(是をも忍ぶべくんば、孰れか忍ぶ可からざらん。)です。 この章の漢文原文はこうです。 「孔子謂李氏。八佾舞於庭。是可忍也、孰不可忍也。」 さらに、読み下し文は…

今日の箴言「捣鬼有术,也有效,然而有限」

今日の魯迅箴言は、「捣鬼有术,也有效,然而有限」(ペテンには術があり、効き目もあるが、限界がある)です。 「捣鬼有术,也有效,然而有限, 所以以此成大事者,古来无有。」 これの日本語訳はこうです。 「ペテンには術(わざ)があり、効き目もあるが…

今日の論語一日一章「非其鬼而祭之、詔也。見義不為、無勇也」

今日の論語一日一章は第2篇の最終章、有名な「義を見てせざるは、勇なきなり」です。この章で第2篇は終わりです。あすからは第3篇「八佾第三」です。 今日の論語一日一章は、第2篇「為政第二」の第24章「非其鬼而祭之、詔也。見義不為、無勇也」(其の鬼…

今日の箴言「防被欺」(騙されるな)

昨日の箴言で、魯迅は火と較べて、水は柔和で近寄りやすく見えるからと言って、うっかりすると騙されて溺死させられてしまう、と警告しているのに続いて、今日は自称、聖人君子だという男には、くれぐれも騙されるなといっています。 今日の魯迅箴言は、「防…

今日の論語一日一章「殷因於夏禮」

一つの小説を書き上げ、しかも、定期の受診結果も良好とあって、極めて順調に11月を迎えました。 孔子が言うように、心を静かにもって、善をおこない、日々学問して人格を高め、小説を書く喜びを感じています。あとは、私が書いた小説が、読んでくれる人の魂…

今日の箴言「火把能烧死人,水也能淹死人」

今日の魯迅箴言は、「火能烧私人,水也能淹死人」(火が人を焼き殺せるように、水も人を溺死させる)です。 「火能烧死人,水也能淹没死人, 但水的摸样柔和,好像容易亲近, 因而也容易上当・・・」 これの日本語訳はこうです。 「火が人を焼き殺せるように…

今日の論語一日一章「人而無信、不知其可也」

孔子は言行一致が人としての信の基本だと言っています。人は信という徳があって始めて万事を行うことができるのであって、信がなければ何も為すことはできない、と言っています。 今日の論語一日一章は、第2篇「為政第二」の第22章「人而無信、不知其可也」…

今日の箴言「人们因为能忘却,所以自己能渐渐地脱离了受过的苦痛」

魯迅は、今がどんなに苦しいからと言って、その苦しみから逃れるために、その苦しみを忘れられるからといって、忘れてはならないと言っているのです。その苦しみこそ、同じ過ちをくりかえさないための人間に与えられた試練なのですから、と。 今日の魯迅箴言…